Space

ODAWARA NO ORIGAMI

Extra Form
Country	Japan
Year	2019
Award	Winner
Affiliation	sside architects
Designer	HIRONARI ITOI
English	The clients are a couple in their 40's with elementary school children. There are train tracks north of the lot, so the clients requested soundproofing and a visual barrier. If we choose to enclose the space, the architecture tends to take on a heavier image. So we built our concept around origami, the long-loved art in Japan through which a single piece of paper can transform into anything and gently enfold a space. We planned a courtyard that gathers light at the center of the building and wrapped it in white origami to deal with the darkness caused by the enclosed space.
Native	敷地の北側には線路があり、防音・視界の遮断等がリクエストとして挙げられた。またクライアントは子供の頃から海を眺めていた為、景色を取り込む事に積極的ではなく家族のプライバシーの確保が優先事項となった。景観を取り込むが故に開放的な形態とするのではなく、あえて閉じる事により視線を内へと向ける操作をしている。そこには日本で問題視されている「家族間のコミュニケーションの欠如」を解決する願いが込められている。閉じる形態を選択すると、建築はより一層重いイメージとなってしまう。そこで、一枚の紙で何にでも変化し柔らかく空間を包み込む、古くから日本で愛されている折紙をコンセプトの核とした。閉じる事によって暗くなってしまう空間、光を集める中庭を建物の中心に計画し白い折紙で包み込む。階段はどうしても重いイメージになりがちだが、折紙がヒラヒラ舞い散る姿を形態に取り込む事により、軽やかで上り下りといった日常の何でもない所作をも楽しめるデザインとした。建築とは内と外との絡み合いが重要であり、内外の関係性が濃密なほど美しい空間となる。この住宅は室内にいても、つねに何かに包まれている安心感が芽生え、そこに家族の団欒が生まれる。